油圧ディスクブレーキ(主にシマノ)のブレーキパッドとローター間のクリアランス調整。
まずは名称から。
ブレーキレバーを握ると、ホースを介してミネラルオイルがピストンを押し、その先に取り付けられたパッドがローターを挟みます。
そして、レバーを放すと、ピストンの動きに従って変形したピストンリングが戻ろうとする力でピストンを押し戻します。
正常時であれば、この動きでパッドとローターのクリアランスは自動的に調整されますが、ピストンリングに異常が発生した場合左右のクリアランスに違いが出る場合があります。
この状態でブレーキをかけると、ローターを均等に挟めなくなる為、制動力の減少、パッドの片減り等が起こります。
その場合、まずホイールを自転車から外しパッドも取り外します。そして、マイナスドライバー等で左右のピストンを最後まで押し戻し動きの正常な側のピストンをそのままドライバー等で固定します。
そして、固定されていないピストンが2~3mm出てくるまでブレーキレバーを握り、また押し戻す、の作業を数回繰り返します。
この作業により、ピストンリングを強制的に動かしその動作を正常化させます。
最後に、パッド、ホイールを装着しブレーキレバーを握り、パッドの左右クリアランスが均等になっているか確認します。その際のクリアランスは2.1mm以上が正常です。
クリアランスがほとんど無い、ピストンを押し戻すことが全く出来ないという場合は、オイルの入れ過ぎであることがほとんどですので
、リザーバタンクの蓋を緩めてピストンを押し戻す等の作業で少し抜いて下さい。
(※この作業はエア混入の危険を伴いますのでご注意下さい。また、リザーバタンクからオイルが溢れることがあるので、ボロ雑巾等でこぼれ落ちないようにしてください。特にキャリパ・パッドにこぼれ落ちないように十分にご注意を。)
つぶやく トラックバックURL:http://bicycle-info.jp/bicycle-maintenance/655/trackback









質問・コメント一覧
油圧式ディスクブレーキ搭載のリアタイヤをスタンドに乗せた状態で、回してもローターがパッドにすれてるのか、すぐにタイヤの回転が止まってしまうし、すれてる音がします。
見てみるとローターとパッドのほとんど間隔がなく、あたってます。
どうしたらいいか教えてください。
また、この状態で乗っていても支障はないですか?
お問合せありがとうございます。
まず最初に、ホイールがフレームエンドに対してしっかり正確にセットされているか、確認してみてください。
次に、パッドとローターとの隙間ですが、内側または外側の隙間の一方の十分な隙間がある場合は、キャリパー固定のネジをゆるめて、内外の隙間がほぼ均一になるよう、キャリパーの位置をずらして固定します。
そうしておいてホイールを回してみて、ローターが内外にゆれる(振れる)場合は、ローター修正工具などで修正します。
(ローターの修正はかなりシビアな作業になります。間違えると逆にローターの変形を大きくしてしまいますので、自信がない場合はショップに依頼された方がよいです)
以上のようなケースと違い、内外の隙間があまりなく、キャリパーをずらしてもだめそうな場合は、ピストンの押し戻しやオイル抜きということになります。
(これにつきましては、本文に記載の通りです)
また、ローターが当たった状態で乗っていても支障はあるかですが、摩擦の負荷があまりなく、通常走行できるようであればさしあたっては乗れますが、パッドの磨耗という観点からも、出来るだけ早く直しておいた方がよいでしょう。
札幌で冬道を走行しているのですが、氷の上でフロントタイヤがロックしてしまうとほぼ、コントロール不能になります。昨年までVブレーキの車両に乗っていましたが、わざとゆるく設定してロックしないようにしていました。とっさのときに加減するのは難しいのでそうしていたのですが、シーズン通して乗れました。 今期からルイガノの29インチタイプに乗り換えたのですが、乾燥路面でもロックすることがあるくらいなのでかなり恐怖です。ディスクブレーキをゆるく調整できないかと思っているのですがいかがでしょうか?。
こんにちはスタッフ山田です。
Vブレーキとディスクの効き具合が違う為、扱いには慣れが必要ですが
お使いの仕様が判らない為、経験側でのお答えとなります。
ディスクの種類によってはメタルパッドが装備されている場合、
レジンパッドに交換することで効き具合はマイルドな傾向になります。
機械式ディスクですと引きしろの調整でいくらかは甘い目の感じにはなります。
また、指の使い方でVブレーキの場合3-4本で掛けている場合はディスクで
同じ具合で掛けますと効き過ぎになることもしばしばございます。
氷の上でのブレーキは非常に難しいので慣れている方でもロックしてしまうのは
避けようが無いかと思います。
(29er用のスパイクタイヤが出ればベストでありますが)
前輪だけでなく後輪のブレーキ操作と体重移動も関わってきますので車体を変えられた
ときは尚更慣れていただくことが必要かと思います。
参考にしていただけましたら幸いです。
油圧式ディスクブレーキを使用しているのですが、ブレーキの効きがあまくなってしまいました。以前、チェーンにオイルを
さし雑巾でチェーンを拭いた後、その雑巾でローターも拭いたような気がします。ブレーキを正常に戻す何かいい方法はあります
でしょうか?
こんにちはスタッフ山田です。
僅かでも油分が付着しますと摩擦が低減してブレーキが効かなくなります。
確実な解消法はディスクローター・パッドの交換になります。
尚ディスクローター・パッドへの注油は厳禁ですので今後の扱いはご注意ください。
巷では脱脂する方法もあるらしいですが効果は然程期待できない為ご紹介できません。
参考にしていただけましたら幸いです。