ロードバイクには、一般的に「キャリパーブレーキ」と呼ばれるブレーキが装着されています。ここではキャリパーブレーキの調整方法を説明します。
キャリパーブレーキの構造

デュアルピボットキャリパーブレーキ
最近のロードバイクに装着されているのはデュアルピボット・キャリパーブレーキと呼ばれるもので、自転車と一本のボルトで接続されたコンパスのようなものです。ブレーキワイヤーによって伝えられた、ブレーキレバーを握る力でリムを挟み込み、減速させます。クイックリリースレバーは、普段は下にしておきますが、ホイールをはずすときなど、キャリパーを一時的に広げたいときに上にします。
片効き調整
- 片効きとは?
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左右のブレーキシューとリムとの間隔は、本来同じであるべきですが、何らかの原因により片方によってしまった状態のことを指します。この状態では、片方のブレーキシューが異常に摩耗する、ブレーキシューとリムが接触し抵抗になる、などの問題が発生します。
- 直し方
- まずはリムの振れを見ます。「振れている」とはリムがゆがんできれいな円状でなくなったことを指します。片効き調整の前にホイールを空転させてブレーキシューとリムの間隔が場所によって変化していないか確認します。これが原因で片効きしているように見える場合があります。もし振れている場合は「振れ取り」をしますが、コツがいるのでよくわからない場合はショップに調整を依頼して下さい。
また、まれにホイールが傾いて入っていることがあるので、「前後輪の脱着」を参考に入れ直してください。
振れていない場合は、ブレーキ本体を手でつかみ、間隔が均等になるように動かします。硬い場合は裏のボルトを5mmアーレンキーで軽く緩めて調整し、終わったらしっかり締めて下さい。
ブレーキシュー調整
ブレーキシューが正しい位置にないと、十分な制動力が得られなかったり、ブレーキでタイヤを傷める危険性があります。
- 正しい位置
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ブレーキシューがリムのブレーキあたり面(リムが平面になるよう加工されている部分)からはみ出さず、かつ平行になっていれば大丈夫です。
- 調整
- ブレーキシューを固定しているナットを緩め、その状態で軽くブレーキレバーを握ります。するとブレーキシューがリムに対して平行になるので、レバーを握ったままブレーキシューを正しい位置に動かします。
位置が確定したら、シューが動かないように手で固定して、固定ボルトを締めます。
ブレーキレバーの遊び調整
アジャスターを動かすことで、ブレーキレバーの動く範囲を設定することができます。また、ブレーキシューが減ったとしてもアジャスターで調整することにより十分な制動力を得ることができます。
アジャスターは上から見て反時計回りにまわして緩めるとワイヤーを張る方向に動きます。ブレーキシューが減ってきたらこちらの方向に回して調整します。
逆にブレーキレバーの遊びを増やしたい場合は、時計回りに回して締めこみます。ただし、アジャスターを反時計回りにまわしすぎると、アジャスターが外れる可能性があるので、大きく緩めるときは十分注意して下さい。
また、ブレーキシューがなくなり、シューホルダーがリムに接触すると、「メタルブレーキ」という状態になり、ブレーキは利かず、リムは大ダメージを負います。シューはリミットラインに達する前に交換しましょう。(リミットラインはブレーキシューの側面に刻印されています)
音鳴り
ブレーキの音鳴りを小さくするには、トーインが有効です。「トーイン」とは、ブレーキシューの後ろ側を1mmほど広く開けるセッティングのことです。
しかし、ブレーキの音鳴りは、シュー、フォーク、フレームの相性によるところが大きく、組み合わせによってはどうしても取りきれない場合があります。
ブレーキシューの交換時期
ブレーキシューが減って、排水用の溝がなくなるか、リミットライン(シューに彫ってあります)に近づいてきたら、交換する必要があります。ブレーキシューには一体型とカートリッジ型があります。
シューがさほど磨耗していなくても、シューは劣化していきます。一年を目安に新品のシューに交換することで、性能を維持できます。
ブレーキシュー交換
ブレーキシューには一体型とカートリッジ型があります。
- 一体型
- ブレーキシューとシューホルダーが一体化したもので、交換は、ブレーキシュー全体を外して行います。頻繁にブレーキ交換が必要となる場合は維持費がカートリッジ型よりかかります。
交換方法
- 固定ボルトを緩める
ブレーキシューの固定ボルトが、進行方向と反対の位置についているので、緩めます。
- ブレーキシューを引き抜く
進行方向と逆に引っ張り、シューを引き抜きます。
- シューを入れる
ブレーキシューを、外したときと同じ向きで入れます。アジャスターを最大限締めないと、キャリパーの間隔が狭くて取り付けられない場合があります。また、固着を防ぐため取付時にシューの裏側(シューホルダーに接する部分)に薄くグリスを塗る方もいます。グリスを塗る場合は、絶対にリム面にグリスが付着しないように注意し、取付後にディグリーザー →商品ページでブレーキとリムの接触面を脱脂して下さい。
- ブレーキを再調整します。このままではシューがリムに正しく接触しないので、シューを正しい位置に再調整します。
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質問・コメント一覧
ロードバイクの初心者です。一ヶ月ほど前に通販で購入しました。少しづつメンテを勉強して..と思っていたのですが予想外の事ばかりです。まず、今まではMTBだったので細いタイヤ(25c)が怖く、太めの(32c)タイヤに交換。その際、後輪のキャリパーブレーキのトップにタイヤが当たってしまうので後輪はフレームのソケットに最後まではめずに止めてあります。また、ハンドルが遠すぎるのでステムを角度のついた短いものと交換(70ミリ10°を75ミリ125°)。補助ブレーキもつける予定なのですが、まだやってません。この状態でものすごい短距離の通勤を一週間くらい続けて軽さに慣れてきたところです.が。
今日、ハンドルの角度を微妙に変えたところ、なぜか後輪ブレーキの効きが極端に悪くなりました(ワイヤは調整しました)。見たところ、後輪のブレーキシューの当たる位置がリムのつるつるする部分に当たるので、タイヤの回転が完全に止まらないみたいです。前輪のブレーキシューはリムのざらざらした内側部分にあたるので、前輪の効きはとても良いです。でも、ブレーキシューのあたる位置は細いタイヤだった時から変わっていないのですが、最初は後輪の効きも良かったのに今になって何故効きが悪くなるのか疑問です。
ブレーキをいじっているうちにブレーキレバーをひいた後の戻りまで悪くなってきました。もうお手上げ状態なので、近所のバイクショップに持っていこうと思っています。でも、ブレーキシューの謎になにかコメントがありましたらよろしくお願いします。
こんにちはスタッフ山田です。
内容からしますとかなり無理なチョイスに思えます。
まず「後輪はフレームのソケット」はエンドの事かと推測しますが
必ずキッチリ収まっていませんと車輪がずれたり思わぬトラブルを招きます。
最近のホイールはブレーキシューの接触部分は利きが良くなるように平滑に
していますが「リムのつるつるする部分」はブレーキのことは一切考慮していませんので
当然の如く止まらなくなります。
セッティングの状態を見ているわけではないのでこれ以上のコメントは出来ませんが
大きな事故になる前にショップにてしっかり見ていただくのがポイントです。
ロードバイクを購入して4ヶ月になります。
2ヶ月ほどで1000kmを走っていますが、メンテナンスは近くの自転車屋に持って行ってます。
これからは自分で少しでもメンテナンスが出来ればと思います。
ブレーキシューとタイヤ間の隙間を広げたい、狭めたい場合はどうしたらよいのでしょうか?
宜しくお願いします。
こんにちはスタッフ山田です。
ロード車の場合はブレーキ本体にクイックリリースレバーがついていますので
ホイールを外す場合などはレバーを上にしてやるとブレーキ全体が広がります。
乗車の場合は必ずレバーは下にしていただくようご注意ください。
また、ブレーキシューが減ってきますと隙間が広がりますのでその場合は
アジャスターでワイヤーを引っ張る事により調整できます。
もちろんシューを交換した場合やホイールを変えた場合などは隙間が変化
しますのでワイヤー固定ボルトにて調整することもございます。
キャリパーブレーキの調整
http://bicycle-info.jp/bicycle-maintenance/439
ブレーキワイヤー交換(キャリパーブレーキ)
http://bicycle-info.jp/bicycle-maintenance/2613
但し制動という重要な部分ですので間違えますと大事故にもつながります。
まずはご使用いただいておられるメーカーのマニュアルなどをしっかり
お読みいただくことから始めてください。
ロードバイクでブレーキレバーの遊びの調節がアジャスターを回してもうまくいきません。
遊びの量を減らして、確りブレーキが利くように調節したいのですが
何か方法はありますか?よろしくお願い致します