クランク取り付け軸(BB、ボトムブラケット)は、剛性、軽量性を追及する過程で規格が増え、汎用のねじ切りタイプから、ベアリングがフレームに圧入された、専用クランクとセットでのみ使えるタイプまで存在するようになりました。
BBとは
BBとは、自転車フレームにおけるクランク軸受け取り付け部分を指す名称です。
ここには必ずクランク軸受け(BBユニット)が入るので、軸受けの事を指して「BB」と呼ぶ方もいます。
ねじ切りタイプのBB
ネジの切られたBBは、古くから存在し、ユーザーが好みのクランクに交換でき、故障したら、工具さえあれば新しいものに交換できるというメリットがあります。現在は、左が正ネジ、右が逆ネジのJIS規格で統一されていますが、一部のイタリア製高級フレームでは、左右とも正ネジのイタリアンBBになっていることがあります。
クランクに対応するBBユニット(ベアリングの形状からカートリッジBBとも)を、対応する工具でBBのねじ山に取り付けてからクランクを取り付けます。
- 四角軸
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古くからある規格で、BBユニットをBBに取り付け、左右にそれぞれ対応するクランクを取り付けます。クランク取り付け軸がテーパーの付いた四角形の為、四角軸BBとも呼ばれます。軸の長さ、テーパーの角度によってクランク、BBユニットの組み合わせが決まっていますので、交換される場合はよく確認してください。
四角軸は、スタンダード規格の地位にあり、取り付け・取り外し工具も広く普及していますが、強く踏むとたわむ、BB自体の重量が重くなりがち、取り付けるたびに微妙にクランクの位置が変わるので、その都度フロントディレイラーの微調整が必要、という欠点があります。
- オクタリンク・ISIS
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四角軸の欠点を解消する為、クランク取り付け軸を太い円筒にし、スプライン(ギザギザ)をつけたものが、オクタリンク系のBBです。シマノは「オクタリンク」という名称で、8歯のセレーションを持つシステムを出しています。クランクによって二種類のBBユニットを使い分ける必要があります(DuraAce、XTR用BBとDeore、Tiagra用BBは異なります)。
似たものとして、10歯のセレーションを持つ「ISIS」が、SRAMなどから発売されています。当然「オクタリンク」と互換性はありません
- ホローテックⅡ型、およびその類似型
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BB付近の剛性を大きく引き上げ、軽量化を果たすために、BBユニットをBBの外側に配置したのが「ホローテックⅡ」で採用されたクランク固定法です。従来のBBユニットが、軸受としての役割と左右のクランクをつなぐ役割を果たしていたのとは異なり、ホローテックⅡ型のBBユニット(BBカップと呼ばれます)は、BB外側にねじ込まれた大口径のカートリッジベアリングで、軸受としての機能しか持っていません。軸はクランクから直接生えているので、固定すべき部分が少ないのが特徴です。
シマノ・カンパニョーロ・Truvativ/SRAMなど、各社形状が異なるので、BBユニットを交換される際は規格に注意してください。
※細かいことですが、「ホローテックⅡ」は中空クランクシステムのことを指すので、2010年時点、中空クランクでないSORA、TIAGRAクランクは、固定法は同一でも「2ピースクランク」と呼ばれています。
最近登場した大口径BB
BB30やプレスフィットBBなど、新しいBB規格は、従来のフレーム規格を捨てることで性能を追求しています。よって専用クランク以外は原則的に取り付けることが出来ません。フレームメーカーは変換アダプターを取り付けての利用は推奨していません。
- BB30
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Cannondaleが2000年に発表した規格で、BBを大口径化、ナロー化した独自規格です。最近一部のメーカーで採用されるようになって来ました。
専用のカートリッジベアリングをフレームに直接圧入しています。
- BB86、BB90
- 専用のBBユニット(SM-FC7800-Pなど)をフレームに圧入した規格で、「プレスフィットBB86」とも呼ばれます。シマノのホローテックⅡクランクなど軸一体型クランクを直接取り付けることが出来ます。ただ一般のBBユニットと異なり、フレームメーカーからの取り寄せになるので、BBユニット交換時は購入店にお問い合わせ下さい。
- その他
- 他にも特定メーカーしか採用していない規格が多数存在しています。そのため補修パーツの組み合わせはプロショップでも完全に把握できておらず、すべての補修パーツを揃えることもほぼ不可能、というのが現状です。一般的なネジ切りBBでない場合は、マニュアルで規格や補修パーツの入手路について把握しておくことをおすすめします。
BBユニットの寿命
BBユニットのベアリングは、一般に長寿命で、定期的な点検さえ行っていれば問題が起こりにくい部分です。しかし、雨ざらしにしたり、競技レベルでのライディングを続けると交換が必要になります。乗車前の点検(スポーツ自転車編) 後編もあわせて御覧ください。
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質問・コメント一覧
シマノのホローテックⅡクランク用BBのSM-FC6600とSM-FC6700に互換性はあるのでしょうか教えてください。ちなみに私はFCー6600で使いますがあまりにも価格に違いがあるので選択に困っています。
こんにちはスタッフ山田です。
シマノによりますとBBは6600と6700ともに互換性がございます。
6600は生産終了品なので市場在庫がなくなれば入手出来なくなります。
価格の違いはもとよりカラー/質感が違いますので好みによるところ
は大きいかと思います。
2010モデル、TREK madone6シリーズを所有しているものですが、分けあって個人でBB(BB90)のベアリング交換をしなければいけません。
フレームに直で圧入しないといけないのは知っていますが、個人でする場合、どういった方法でベアリングを取り外し、そして、新しいものをどういった方法で圧入するのか教えてください。
また、そういった専用工具などございましたら、教えて頂きたいと思います。
こんにちはスタッフ山田です。
圧入タイプのBBは規格の発展途上でもありますが、専用工具は
や自転車関連のメーカーよりいろいろと出ております。
参考までに簡単な構造や交換方法がパーツツールで紹介されております。
http://www.hozan.co.jp/parktool/repair_help/BottomBracket/Bottom_Bracket.html
しかしながらメーカーにより仕様がまちまちですので、弊社でも慎重なお答えしか出来ません。
まずはトレック取扱店にてご相談されることをお勧めいたします。
今、自分で自転車を組むため、パーツを集めている所なのですが、SRAMなどで使用されているBB30について疑問が出てきてしまいまして、ご回答いただけたらと思っております。
組もうとしているフレームは以前から使用している古いフレーム(2000年頃の無メーカー)の物で、BBシェルはシマノBB-6500 ULTEGRA などを取り付ける様な(シェル外側がギザギザしているねじタイプ)使用となっております。
当方、知識が浅く、SRAM red BB30のクランクセットを購入したのですが、そもそもこのフレームに装着が可能であるのかと疑問が出てきてしまいました。
他の方の取り付けページを見ていると、フレームのBBシェル部分には元々ギザギザした部分は無く、ベアリング等を入れ装着しているように見えました。
ですので、私の場合、フレームのBBシェル部分を加工もしくはアダプター等があればつける必要があるのではないかと考えてしまいました。
もし管理人様のお知恵で何かアドバイス等頂ければ助かります。
大変ずうずうしい質問ではありますが、よろしくお願い致します。
失礼致します。
スタッフ森田です。
お答えがおそくなりまして申し訳ございません。
お問い合わせの件ですが、
BB30フレームに変換アダプターをつけて、従来タイプのBBユニットを装着するというのは、ものによってはできるのですが、
残念ながらその逆はできません。
よろしくお願いいたします。
GIANT TCR2を所有する者です。
FSA BB-AL86 Press Fit (BB86)がついてるのですが、
これに、SHIMANO 105、アルテグラのホローテック2クランクは、
取り付け可能でしょうか?
FSA製BB86は外し、SHIMANO製BB86ユニットのSM-BB71-41Bを取り付ける必要があるのかどうかを知りたく。
本HPによると、SHIMANOのホローテック2クランクはBB86に直接取り付けることが出来るとありましたので、
FSA製BB86と互換があるのかどうか不明でしたので、質問させてもらいました。
よろしくお願いします。
スタッフ森田です。
お問合せありがとうございます。
お答えが遅くなりまして申し訳ございません。
「プレスフィットBB86」にはシマノのホローテックⅡクランクなどのような軸一体型クランクの取り付けができますが、ただモデルごとに対応したアダプターがございます。
たとえば「FSA BB-AL86 Press Fit (BB86)」には「FSA MEGAEXO Alloy Series」のクランクセットが対応します。
シマノのホローテックⅡクランクにはシマノ製への交換が必要です。
よろしくお願いいたします。
BBの基本的な装着方法と規格違いについての質問です。
先日、SRAMred(GXP 68mm English)のBBをLITESPEED BLADE 2005年モデルに装着しようとしました。
フレーム側とBBにグリスを塗布し、正ねじ・逆ネジに気をつけながらゆっくり手で回していきましたが、
3回転したあたりできつくて締める事ができません。
フレーム側のネジ山を指診しても問題なさそうで、規格違いと思っても同モデルにシマノのコンポが付いてるの
をよく見かけます。
BBを手で回してきつくなったところから専用工具で締めるとネジ山を潰す可能性があってできません。
当方、知識不足なもので手でBBが3分の2ほど回したところで専用工具でグイグイ締め込むものと思っております。
通常、BBの装着というのは最初から専用工具で切り込むように締めていくものなんでしょうか?
また、ねじのピッチ(BC1.37 x 24)が違うのでしょうか?
残念ながら上記モデルのBB規格が68mmEnglishという確認はとれていません。
こんな初心者の質問ですが、どうかよろしくお願いします。
お尋ねします。初心者です。もちろんBBなど交換したことはありません。下記の部分どういうことか分かりません。もう少し具体的に教えてもらえませんか。よろしくお願いします。
『四角軸は、・ ・ ・ 、強く踏むとたわむ、BB付近が重くなりがち、・ ・ ・ 。』
お問合せありがとうございます。
スタッフ森田です。
お答えが遅くなりまして申しわけございません。
「LITESPEED BLADE 2005年モデル」につきましては、残念ながら正確なところがわかりかねますが、
ウエブで見てみますと、「68mm English」という表記は見ます。
フレームのBBシェルの幅を実測してみて、68mmでしたら、「68mm English」ということになります。
ネジのかたさにつきましては、かたいゆるいがさまざまですので、何とも言えませんが、
規格があっていれば、かたい場合はタップをたてるということもします。
自信がおありでない場合は無理をなさらず、ショップに依頼されることをお勧めいたします。
お問合せありがとうございます。
スタッフ森田です。
お尋ねの件ですが、
従来タイプの四角軸BBは、最近色々出回っているタイプに比べて
軸自体がまだ細めなためにたわみが生じやすく、
またBB自体の重量も重く、
クランク圧入時にボルトのトルクによって圧入が浅かったり深かったりで位置が一定しにくい、
などの欠点があるという意味です。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。